「ラグビーの練習後から膝が痛いと言っている」
「試合中に足首をひねってしまった」
「タックルをしてから肩を痛がっている」
小学生ラグビーをしているお子さんを持つ保護者の方の中には、このような心配をした経験がある方も多いのではないでしょうか。
ラグビーは、走る・止まる・方向転換するといった動きに加え、タックルやコンタクトなどの接触プレーもあるスポーツです。そのため、肩・膝・足首などにはさまざまな負担がかかります。
ただし、「ラグビーだからケガをするのは仕方ない」と考える必要はありません。
正しいウォーミングアップや体づくり、疲労をためすぎないこと、そして痛みが出たときに無理をしないことは、ケガの予防や悪化の防止につながります。
今回は、小学生ラグビーで注意したい肩・膝・足首のケガについて、それぞれの原因や予防のポイントをわかりやすく紹介します。
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小学生ラグビーで肩・膝・足首にケガが起こりやすい理由
小学生ラグビーでは、体がまだ成長途中です。
大人と同じように「筋肉が強いから大丈夫」と考えるのではなく、その時期の体の状態に合わせて練習やケアを行うことが大切です。
ラグビーでは、例えば次のような動きが繰り返されます。
- 走る
- 急に止まる
- 方向転換する
- ジャンプして着地する
- 相手をかわすためにステップを切る
- タックルする
- 相手とぶつかる
- 倒れた状態から立ち上がる
こうした動きによって、接触がなくても膝や足首を痛めることがあります。
また、タックルや接触プレーでは肩にも大きな負担がかかります。
大切なのは、「どこをぶつけたか」だけではなく、どのような動きをしたときに痛みが出たのかを確認することです。

小学生ラグビーに多い肩のケガ
タックルや接触で肩を痛めることがある
ラグビーでは、タックルや相手との接触、転倒したときなどに肩へ負担がかかります。
例えば、
- 相手とぶつかったときに肩を強く打った
- 転倒して肩から地面についた
- タックルのときに無理な姿勢になった
- 腕を動かしたときに肩が痛い
といったケースがあります。
肩は腕を大きく動かせる関節ですが、その分、さまざまな方向から力が加わります。
特に小学生の場合、「痛いけど試合に出たい」と我慢してしまうこともあります。
しかし、肩を動かしたときに強い痛みがある、腫れている、腕を上げにくいといった場合は、無理にプレーを続けないことが大切です。
肩のケガを予防するポイント
肩のケガを防ぐためには、単純に肩だけを鍛えるのではなく、正しい体の使い方を身につけることが重要です。
正しいタックル姿勢を身につける
タックルでは、自己流の姿勢で強く当たるのではなく、指導者のもとで正しい姿勢や安全な技術を身につけましょう。
頭や首、肩だけで無理に相手へ突っ込むのではなく、全身を使うことが大切です。
肩周りを動かす
試合前には、
- 肩回し
- 腕を前後に大きく回す
- 肩甲骨を動かす
- 軽い腕振り
などを取り入れ、体が動きやすい状態を作りましょう。
痛みがある日は無理をしない
「動けるから大丈夫」と思っても、痛みが強くなったり、繰り返したりする場合があります。
肩の痛みが続く場合は、早めに状態を確認することが大切です。
小学生ラグビーに多い膝のケガ・痛み
成長期の膝の痛みには注意
小学生は成長期でもあるため、ぶつけた覚えがなくても膝が痛くなることがあります。
特に、
- 走ると膝が痛い
- ジャンプすると痛い
- しゃがむと痛い
- 練習後に膝の前側が痛い
- 階段で痛みが出る
といった症状がある場合は注意が必要です。
ラグビーでは、ダッシュや急停止、方向転換を繰り返すため、膝には大きな負担がかかります。
また、成長期には使いすぎなどが関係するスポーツ障害が起こることもあります。
膝のケガを予防するポイント
急な運動量の増加に注意する
「大会が近いから急に練習量を増やす」
「休み期間に急にハードなトレーニングを始める」
といった急激な負荷の変化には注意が必要です。
練習量や運動強度は、体の状態を見ながら少しずつ調整しましょう。
股関節や足首も一緒に動かす
膝だけを鍛えれば良いわけではありません。
股関節や足首が十分に動かないと、その分、膝に負担がかかることがあります。
例えば、
- 股関節のストレッチ
- 片足バランス
- スクワット
- 体幹トレーニング
などを、正しいフォームで取り入れることもおすすめです。
痛みを我慢してプレーしない
「少し痛いけど試合だから」
「走っているうちに痛みがなくなるから大丈夫」
と我慢して続けるのはおすすめできません。
痛みの原因によっては、無理をすることで症状が悪化することもあります。
小学生ラグビーに多い足首のケガ
足首の捻挫は特に注意したいケガの一つ
ラグビーでは、ステップや方向転換、ジャンプの着地などで足首をひねることがあります。
また、相手の足を踏んだり、踏まれたりしてバランスを崩すこともあります。
足首をひねったとき、
- 腫れている
- 内出血している
- 体重をかけると痛い
- 歩きにくい
- 何度も同じ足首をひねる
といった場合は注意が必要です。
「歩けるから大丈夫」と自己判断するのではなく、状態を確認することが大切です。
一度ひねった足首をそのままにしない
足首の捻挫は、痛みが落ち着くと「もう治った」と思われることがあります。
しかし、スポーツに必要な動きは、日常生活よりも負荷が大きくなります。
普通に歩けるようになったからといって、すぐに全力のダッシュや方向転換、ラグビーの試合に戻れるとは限りません。
復帰するためには、痛みだけでなく、
- 足首がしっかり動くか
- 左右のバランスが取れるか
- 片足で安定して立てるか
- 軽くジャンプできるか
- 走ったり方向転換したりしても問題ないか
などを段階的に確認することが大切です。
足首のケガを予防するためのトレーニング
片足バランス
片足で立つシンプルなトレーニングです。
最初は左右20秒程度から始めましょう。
慣れてきたら、ボールを持ったり、目線を変えたりして難易度を上げることもできます。
カーフレイズ
つま先立ちを繰り返すトレーニングです。
足首周りだけでなく、ふくらはぎの筋肉も使います。
ただし、痛みがある場合は無理に行わないようにしましょう。
サイドステップ
ラグビーでは、横方向への動きも重要です。
コーンなどを使い、正しい姿勢でサイドステップを行うことで、方向転換の動きを確認できます。
最初から全力で行うのではなく、フォームを確認しながら少しずつスピードを上げていきましょう。
ケガ予防のために小学生ラグビー選手が意識したい5つのこと
1.試合前にしっかり体を動かす
いきなり全力で走るのではなく、
- 軽いジョギング
- 動的ストレッチ
- サイドステップ
- 方向転換
- 短いダッシュ
- ラグビーに近い動き
というように、少しずつ試合の動きへ近づけていきましょう。
2.疲れをためすぎない
小学生は「まだできる!」と頑張りすぎてしまうことがあります。
練習量だけではなく、睡眠や学校生活なども含めて、疲労がたまっていないか確認することが大切です。
疲れているときにフォームが崩れたり、集中力が低下したりすると、ケガにつながる可能性があります。
3.正しいフォームを身につける
タックル、ステップ、ジャンプ、着地など、ラグビーにはさまざまな基本動作があります。
筋力だけをつけるのではなく、正しい動きを繰り返し練習することが重要です。
特に小学生の時期は、体を上手にコントロールする力を身につけることが、これからのスポーツ人生にも役立ちます。
4.痛みを隠さない
「試合に出られなくなるから」
「怒られるかもしれないから」
と、子どもが痛みを隠してしまうことがあります。
保護者や指導者は、「痛くなったら教えてね」と普段から伝えておくことが大切です。
痛みを早めに確認することで、悪化を防げる場合もあります。
5.復帰を焦らない
ケガをすると、「次の試合までに治したい」と焦ることがあります。
しかし、痛みがなくなった直後に、いきなり試合へ戻るのはおすすめできません。
まずは日常生活、次に軽い運動、そしてダッシュや方向転換、ラグビーの練習へと、体の状態を確認しながら段階的に復帰していきましょう。
こんな症状があるときは早めに相談を
次のような場合は、無理に練習を続けず、早めに医療機関などへ相談することをおすすめします。
- 強い痛みがある
- 腫れが強い
- 体重をかけられない
- 腕や足を動かしにくい
- 関節が明らかに変形している
- 何度も同じ場所を痛めている
- 痛みがなかなか改善しない
- 休んでも痛みを繰り返す
特に小学生は成長期のため、「ただの捻挫」「少し痛いだけ」と自己判断せず、必要に応じて適切な診察を受けることが大切です。
まとめ|小学生ラグビーは早めのケアと予防が大切
ラグビーは、仲間と協力しながら走り、ボールをつなぎ、思いきりプレーできる魅力的なスポーツです。
一方で、走る・止まる・方向転換する・コンタクトするといった動きによって、肩・膝・足首には負担がかかります。
ケガを完全にゼロにすることは難しくても、
- 試合前にしっかりウォーミングアップする
- 急に運動量を増やしすぎない
- 正しい体の使い方を身につける
- バランスや体幹を鍛える
- 疲労をためすぎない
- 痛みを我慢しない
- 焦って試合復帰しない
といったことを意識することで、ケガの予防につながります。
そして、最も大切なのは、「痛みがあっても頑張ること」が強さではないということです。
小学生の時期は、これからも長くスポーツを楽しむための大切な時期です。
肩・膝・足首に気になる痛みがある場合は、早めに体の状態を確認し、無理なくラグビーを続けられる環境を整えていきましょう。



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