レスリングは、相手をマットに倒したり、投げたり、身体をコントロールしたりしながらポイントを競う格闘スポーツです。
オリンピック競技としても長い歴史があり、日本も世界トップレベルの選手を数多く輩出してきました。
特に日本では女子レスリングが非常に強く、オリンピックや世界選手権で多くのメダルを獲得しています。
一方で、レスリングを初めて見る人にとっては、
- レスリングにはどんな種類がある?
- タックルとはどんな技?
- 投げ技とタックルは何が違う?
- 寝技では何をしている?
- 何点取れば勝ちなの?
- 柔道やMMAとは何が違う?
など、分かりにくい部分も多いのではないでしょうか。
この記事では、レスリングの基本ルールから代表的な技、タックル、投げ技、寝技、試合の見方まで、初心者にも分かりやすく総合的に解説します。
レスリングについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
レスリングとは?

レスリングは、マットの上で相手と組み合い、相手を倒したり、投げたり、身体をコントロールしたりしてポイントを獲得する競技です。
パンチやキックなどの打撃は基本的に使わず、相手の身体をつかんで攻撃します。
大きく分けると、
- 相手を倒す
- 相手を投げる
- 相手をマットに押さえる
- 相手を回転させる
- フォールを狙う
といった攻防が中心になります。
レスリングは一見すると「相手を倒すだけの競技」に見えるかもしれません。
しかし実際には、相手の重心を崩す技術、身体をコントロールする技術、瞬間的な判断力、スピード、パワー、持久力など、さまざまな能力が必要です。
レスリングにはどんな種類がある?
レスリングには代表的なスタイルとして、
- フリースタイル
- グレコローマンスタイル
があります。
また、女子レスリングではフリースタイルが行われています。
フリースタイルとは?
フリースタイルは、相手の上半身だけでなく脚を使った攻撃も認められていることが大きな特徴です。
そのため、
- シングルレッグ
- ダブルレッグ
- ハイクラッチ
- アンクルホールド
など、脚を利用した攻撃が多く見られます。
スピード感のあるタックルや、倒した後の連続攻撃が魅力の一つです。
グレコローマンとは?
グレコローマンは、フリースタイルとは異なり、腰より下を攻撃に利用することが制限されているスタイルです。
そのため、上半身を使った投げ技や組み手の攻防が非常に重要になります。
特に相手を大きく持ち上げて投げるような豪快な技は、グレコローマンの大きな見どころです。
レスリングの代表的な技

レスリングには非常に多くの技があります。
初心者がまず覚えておきたいのは、
タックル・投げ技・寝技
の3つです。
タックルとは?

タックルは、相手の脚などを狙って身体を低く入れ、相手をマットに倒す代表的な攻撃です。
レスリングを象徴する技の一つと言ってもよいでしょう。
代表的なタックルには、
- シングルレッグ
- ダブルレッグ
- ハイクラッチ
などがあります。
シングルレッグ
相手の片脚を狙って倒すタックルです。
片脚をコントロールするため、相手の姿勢を崩しながら攻撃する技術が重要になります。
ダブルレッグ
相手の両脚を狙うタックルです。
一気に相手との距離を詰めて倒す、非常に分かりやすいタックルの一つです。
ハイクラッチ
相手の脚を高い位置で抱えるようにして攻撃するタックルです。
相手のバランスを崩しながら、テイクダウンにつなげます。
タックルの種類についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
投げ技とは?

レスリングではタックルだけでなく、相手を持ち上げたり、身体を使って投げたりする技もあります。
特にグレコローマンでは、上半身を使った投げ技が重要になります。
投げ技では、
- 相手の重心
- 自分の身体の位置
- 組み手
- タイミング
- 腰や脚の使い方
などが重要です。
単純に力だけで相手を持ち上げるのではなく、相手のバランスを崩してから技を仕掛けることがポイントになります。
タックルと投げ技の違い
タックルと投げ技は、どちらも相手を倒すための技ですが、攻撃方法が異なります。
| タックル | 投げ技 | |
|---|---|---|
| 主な攻撃 | 脚などを狙う | 上半身を組んで投げる |
| 特徴 | 低い姿勢から攻撃 | 相手の重心を利用 |
| 使用頻度 | フリースタイルで多い | グレコローマンで特に重要 |
| 見どころ | スピード | 豪快な投げ |
| 目的 | テイクダウン | テイクダウン・得点 |
「タックルと投げ技は何が違うの?」という方は、こちらの記事もおすすめです。
レスリングの寝技とは?

レスリングの寝技には、アンクルホールドやガットレンチなど、さまざまな技があります。
レスリングでは、相手を倒した後のグラウンドでの攻防も非常に重要です。
これが一般的に「寝技」と呼ばれる部分です。
寝技では、
- 相手をコントロールする
- 背中をマットにつける
- 相手を回転させる
- 追加ポイントを狙う
- フォールを狙う
といった攻防が行われます。
特にフリースタイルでは、相手を倒した後に連続して攻撃することで、大きく点差を広げることがあります。
レスリングの代表的な寝技
レスリングの寝技にはさまざまな技があります。
代表的なものとして、
- アンクルホールド
- ガットレンチ
- ローリング
- ネルソン系の技
などがあります。
それぞれ相手をコントロールする場所や動きが異なります。
アンクルホールドとは?
アンクルホールドは、相手の足をコントロールして身体を回転させる代表的なグラウンド技です。
特にフリースタイルでは重要な攻撃の一つです。
アンクルホールドの特徴は、相手の足をコントロールすることで、相手の身体を回転させてポイントにつなげられることです。
さらに、一度の攻撃で終わらず、相手が逃げようとする動きに合わせて連続攻撃につながる場合もあります。
アンクルホールドについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
ガットレンチとは?
レスリングの寝技には、アンクルホールド以外にもさまざまな技があります。詳しくはこちらをご覧ください。
ガットレンチは、相手の胴体をコントロールして回転させる代表的なグラウンド技です。
相手の身体をしっかりと固定し、回転させることでポイントを狙います。
アンクルホールドが主に足をコントロールするのに対して、ガットレンチは胴体をコントロールすることが大きな違いです。
ローリングとは?
ローリングは、相手を回転させながらポイントを狙うグラウンド攻撃です。
相手の動きや体勢を利用しながら、連続して攻撃を仕掛ける場面もあります。
レスリングでは、一つの技を成功させて終わりではなく、次の技へつなげる連続攻撃が非常に重要です。
レスリングの得点方法
レスリングでは、技や状況によってポイントが与えられます。
代表的な得点として、
- テイクダウン
- 相手を回転させる技
- 高得点につながる投げ
- 場外への攻防
- フォール
などがあります。
具体的な得点や判定方法は競技スタイルやルール改定によって変わる場合があります。
そのため、試合を見るときは「何点の技なのか」だけではなく、
なぜそのポイントが入ったのか
を見ることが大切です。
レスリングで最も重要な「フォール」とは?
レスリングには、ポイントを積み重ねて勝つだけでなく、フォールによって試合を終わらせる方法があります。
フォールとは、相手の両肩をマットにつけて一定の状態にすることです。
ポイントで大きくリードしていても、フォールを取られれば試合が決着する可能性があります。
そのため、レスリングでは最後まで気を抜くことができません。
レスリングの試合を見るときのポイント
レスリング初心者が試合を見るときは、最初からすべての技を覚える必要はありません。
まずは次の4つに注目してみましょう。
① どちらが攻撃しているか
選手が前に出ているのか、相手の攻撃を防いでいるのかを見てみましょう。
② タックルが決まったか
相手をマットに倒した場合、ポイントにつながることがあります。
③ グラウンドで何をしているか
倒した後に足や胴体をコントロールしている場合は、追加ポイントを狙っている可能性があります。
④ 背中がマットにつきそうか
レスリングではフォールにつながる場面が非常に重要です。
この4つを意識するだけでも、試合がかなり分かりやすくなります。
レスリングが強い日本
日本はレスリングの強豪国の一つです。
特に女子レスリングでは、オリンピックや世界選手権で長年にわたり世界トップレベルの成績を残しています。
日本の強さには、
- ジュニア世代からの育成
- 高い技術力
- 反復練習
- 戦術理解
- 国内大会の充実
- スポーツ科学の活用
など、さまざまな要素が関係しています。
また近年では男子レスリングでも世界大会やオリンピックで活躍する選手が増えています。
日本がなぜレスリングに強いのかについては、こちらの記事も参考になります。
レスリングと柔道の違い
レスリングと柔道は、どちらも相手と組み合って戦う競技ですが、ルールや目的には違いがあります。
柔道では投げ技や寝技、絞め技、関節技などが重要になります。
一方、レスリングでは相手を倒してポイントを獲得し、さらにグラウンドで相手をコントロールして追加点を狙います。
特にレスリングでは、タックルが非常に重要な攻撃になります。
そのため、
柔道=投げ・組み手・寝技
レスリング=タックル・投げ・グラウンド
というイメージを持つと、両競技の違いが分かりやすくなります。
レスリングとMMAのタックルは同じ?
MMAでもレスリングのタックルに似たテイクダウン技術が使われます。
ただし、MMAでは打撃があるため、レスリングとは戦い方が大きく異なります。
レスリングではタックルそのものが得点につながります。
一方MMAでは、タックルで相手を倒すことによって、パンチやパウンド、寝技などにつなげることが目的になります。
そのため、レスリングのタックルはMMAのテイクダウン技術の基礎としても重要です。
レスリングで必要な能力
レスリングでは、単純な筋力だけでは勝てません。
特に重要なのが、
筋力
相手を押したり引いたり、身体をコントロールするために必要です。
瞬発力
タックルなどを仕掛ける瞬間に大きな力を発揮する能力が求められます。
敏捷性
相手の動きに合わせて素早く身体を動かす必要があります。
バランス能力
自分の体勢を崩さず、相手のバランスを崩す能力が重要です。
持久力
レスリングは短時間でも非常に激しい運動になるため、最後まで動き続ける体力が必要です。
判断力
「今攻撃するのか」「守るのか」「次の技につなげるのか」という判断が勝敗を左右します。
子どものレスリングで大切なこと
ジュニア世代がレスリングを始める場合、勝敗だけを重視するのではなく、基本的な身体の使い方を身につけることが大切です。
特に、
- 正しい受け身
- 身体の使い方
- バランス
- 柔軟性
- 基礎体力
- 相手を尊重する姿勢
などを身につけることが重要です。
レスリングは相手と直接身体をぶつける競技だからこそ、指導者のもとで安全に練習することが大切です。
レスリングの技を覚えるなら「タックル→投げ→寝技」の順番がおすすめ
レスリングを初めて勉強するなら、すべての技を一度に覚える必要はありません。
まずは、
① タックル
↓
② 投げ技
↓
③ 寝技
↓
④ 連続攻撃
という順番で覚えると分かりやすいでしょう。
タックルで相手を倒し、グラウンドで相手をコントロールし、アンクルホールドやガットレンチなどにつなげる。
この一連の流れが分かると、レスリングの試合がかなり見やすくなります。
よくある質問
レスリングとはどんなスポーツですか?
レスリングは、相手を倒したり投げたり、身体をコントロールしたりしてポイントを競う格闘スポーツです。
レスリングの代表的な技は?
代表的な技として、シングルレッグ、ダブルレッグ、ハイクラッチなどのタックル、投げ技、アンクルホールドやガットレンチなどのグラウンド技があります。
レスリングのタックルとは?
相手の脚などを狙って身体を低く入れ、相手をマットに倒す攻撃です。
アンクルホールドとは?
相手の足をコントロールして身体を回転させ、ポイントを狙うレスリングのグラウンド技です。
レスリングと柔道の違いは?
どちらも組み合って戦いますが、レスリングではタックルやグラウンドでのコントロールが非常に重要です。一方、柔道では投げ技や組み手、寝技などが中心になります。
レスリングは何歳から始められますか?
ジュニア世代から始めることができます。ただし、年齢や体格に合った安全な指導を受けることが大切です。
まとめ|レスリングはタックル・投げ技・寝技を組み合わせて戦う競技
レスリングは、単純に相手を倒すだけのスポーツではありません。
タックルで相手を倒し、投げ技でポイントを狙い、グラウンドではアンクルホールドやガットレンチなどを使ってさらに攻撃する。
このような連続した攻撃と身体のコントロールがレスリングの大きな魅力です。
この記事で紹介したように、まずは
タックル
投げ技
寝技
の3つを理解すると、レスリングの基本がかなり分かるようになります。
さらに、
- シングルレッグ
- ダブルレッグ
- ハイクラッチ
- アンクルホールド
- ガットレンチ
- ローリング
などの技を覚えていくと、試合観戦がより面白くなります。
レスリングは日本が世界で活躍している競技の一つでもあります。
ぜひ技の名前や特徴を覚えて、レスリングの試合を楽しんでみてください。
自己紹介

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