サッカーやラグビー、野球、バスケットボールなど、スポーツをする小学生にとって、練習や試合前のウォーミングアップは大切です。
いきなり全力で走ったり、ジャンプしたりすると、体が動きにくいだけでなく、思わぬケガにつながることもあります。
そこで今回は、小学生がスポーツ前に取り組みたいウォーミングアップを7つ紹介します。
自宅やグラウンドで簡単にできる運動を中心に、正しいやり方や時間の目安、スポーツ別のポイントまで解説します。
「どんな準備運動をすればいいの?」「練習前に何分くらい行えばいい?」と悩んでいる保護者や指導者の方も、ぜひ参考にしてください。
小学生にスポーツ前のウォーミングアップが必要な理由
ウォーミングアップは、運動を始める前に体を少しずつ動かし、練習や試合に備えるための準備運動です。
小学生がスポーツ前にウォーミングアップを行う主なメリットは、次の3つです。
1. 体を動かしやすい状態に整える
座っている時間が長かったり、移動直後だったりすると、すぐに全力で動くことが難しい場合があります。
軽いジョギングや関節を動かす運動から始めることで、少しずつ運動の強度を上げられます。
2. 走る・跳ぶ・止まる動きを練習できる
スポーツでは、走るだけでなく、急に止まる、方向を変える、ジャンプするなど、さまざまな動作が必要です。
ウォーミングアップにこれらの動きを取り入れると、練習で行う動作を事前に確認できます。
3. 集中して練習や試合に臨みやすくなる
決まったウォーミングアップを行うことは、気持ちを練習や試合に切り替えるきっかけにもなります。
ただし、ウォーミングアップだけでケガを完全に防げるわけではありません。運動量の調整や休養、正しいフォームなども大切です。
小学生におすすめのスポーツ前ウォーミングアップ7選

小学生のウォーミングアップでは、軽い運動から始め、徐々にスポーツに必要な動きへつなげていくことがポイントです。
① 軽いジョギング
最初に取り入れたいのが、ゆっくりとしたジョギングです。
やり方
- 周囲の安全を確認する
- 会話ができる程度の速さで走る
- 肩や腕の力を抜き、自然に腕を振る
- 慣れてきたら少しずつスピードを上げる
時間の目安:1〜2分
最初から全力で走る必要はありません。息が大きく乱れない程度の速さで、気持ちよく体を動かしましょう。
② もも上げ
もも上げは、走るときに必要な脚の動きを確認するための運動です。
やり方
- 背筋を自然に伸ばして立つ
- その場で左右交互にももを上げる
- 腕もリズムよく振る
- 慣れたら少しずつテンポを上げる
回数の目安:左右交互に20〜30回
高く上げることだけを意識せず、姿勢を保ちながらリズムよく動くことを大切にしましょう。
③ 腕回し・肩回し
腕回しや肩回しは、上半身を動かす準備におすすめです。
やり方
- 足を肩幅程度に開いて立つ
- 肩をゆっくり前後に回す
- 腕を横に広げ、小さな円から大きな円へ動かす
- 痛みのない範囲で繰り返す
回数の目安:前後それぞれ5〜10回
野球やバレーボールなど、腕を大きく使うスポーツでは、肩や腕を無理なく動かしておきましょう。
痛みが出る場合は中止してください。
④ 動的ストレッチ
動的ストレッチは、体を動かしながら筋肉や関節を少しずつ動かす方法です。
スポーツ前は、長時間同じ姿勢で伸ばし続けるストレッチだけでなく、動きのある準備運動も取り入れましょう。
おすすめの動き
- 腕を振りながら足踏みする
- 足を前後に軽く振る
- 左右に体をひねる
- 歩きながら膝を軽く上げる
時間の目安:1〜2分
反動を強くつけたり、無理に関節を動かしたりする必要はありません。ゆっくりとした動きから始めましょう。
⑤ サイドステップ
サイドステップは、左右への移動や方向転換が多いスポーツにおすすめです。
やり方
- 足を肩幅程度に開く
- 膝を軽く曲げ、少し腰を落とす
- 左右に小さくステップする
- 慣れてきたら、少しずつ移動の速さを上げる
時間の目安:10〜20秒を2セット
足が交差してバランスを崩れないように注意しましょう。周囲に人や障害物がないことを確認してから行います。
⑥ 軽いジャンプと着地
ジャンプと着地の練習は、バスケットボールやバレーボールなど、跳ぶ動作が多いスポーツに役立ちます。
やり方
- 足を肩幅程度に開いて立つ
- 軽くジャンプする
- 両足で静かに着地する
- 膝と股関節を軽く曲げ、バランスを整える
回数の目安:5〜8回
高く跳ぶことよりも、静かに安定して着地することを意識します。膝や足首に痛みがあるときは行わないでください。
⑦ 短いダッシュ
最後に、スポーツで必要になる走る動きを確認します。
やり方
- 5〜10m程度の短い距離を設定する
- 最初は軽く走る
- 徐々にスピードを上げる
- 余裕を持って減速し、歩いて戻る
回数の目安:2〜3本
いきなり全力で走るのではなく、体の状態を確かめながら強度を上げましょう。滑りやすい場所や、急停止が必要になる狭い場所では行わないでください。
「小学生の足が速くなるトレーニング」
小学生のウォーミングアップは何分必要?
一般的な目安は、5〜10分程度から始め、競技や気温、運動内容に合わせて調整することです。
寒い日は体が動きやすくなるまで時間をかけ、暑い日は熱中症に注意して、休憩や水分補給を取り入れましょう。
5〜10分でできるウォーミングアップ例
| 順番 | 運動 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 軽いジョギング | 1〜2分 |
| 2 | もも上げ | 30秒 |
| 3 | 腕回し・肩回し | 30秒 |
| 4 | 動的ストレッチ | 1〜2分 |
| 5 | サイドステップ | 1分 |
| 6 | 軽いジャンプと着地 | 1分 |
| 7 | 短いダッシュ | 1〜2分 |
上記は一例です。すべての運動を必ず行う必要はありません。競技に合わせて組み合わせ、疲れすぎない範囲で実施してください。
スポーツ別のウォーミングアップのポイント
スポーツによって、準備しておきたい動きは異なります。
サッカー・ラグビー
走る、止まる、方向転換する動作が多いため、ジョギング、サイドステップ、短い加速走などを取り入れましょう。
ラグビーでは、競技のルールや指導者の指示に沿って、安全な姿勢や動きの確認も行います。
「小学生ラグビーにおすすめの体幹トレーニング」
野球・バレーボール
腕や肩を使う動作が多いため、肩回しや腕振りなどを無理のない範囲で行います。
ボールを使う競技では、軽いキャッチボールやパス練習など、競技に近い動作へつなげる方法もあります。投球やスパイクをいきなり全力で行うのは避けましょう。
バスケットボール
短いダッシュ、サイドステップ、軽いジャンプと着地などがおすすめです。
特に、止まる動作や方向転換では、膝が内側に入りすぎないように注意し、バランスよく動くことを意識しましょう。
小学生がウォーミングアップをするときの注意点
ウォーミングアップは、たくさん動けばよいというものではありません。次のポイントを守りましょう。
1. いきなり全力で動かない
軽い運動から始めて、徐々に強度を上げます。短いダッシュやジャンプも、体が動きやすくなってから行いましょう。
2. 痛みを我慢しない
運動中に痛みが出た場合は中止してください。痛みが続く場合や、腫れ、強い痛み、歩きにくさなどがある場合は、保護者や指導者に伝え、必要に応じて医療機関に相談しましょう。
3. 体調や気温に合わせる
睡眠不足や体調不良があるときは、無理をしないことが大切です。暑い日は水分補給や休憩を取り、寒い日は防寒にも気を配りましょう。
4. 正しいフォームを優先する
回数やスピードを競うより、姿勢やバランスを意識して丁寧に動きましょう。小学生の場合は、楽しみながら続けられることも重要です。
ウォーミングアップとクールダウンの違い
ウォーミングアップとクールダウンは、目的が異なります。
| 項目 | ウォーミングアップ | クールダウン |
|---|---|---|
| 行うタイミング | 運動前 | 運動後 |
| 主な目的 | 体を運動に備えさせる | 運動後に落ち着きを取り戻す |
| 運動の例 | ジョギング、動的ストレッチ | ゆっくり歩く、無理のないストレッチ |
| 強度 | 徐々に上げる | 徐々に下げる |
運動後は、急に座り込むのではなく、ゆっくり歩くなどして呼吸を整えましょう。ストレッチは痛みのない範囲で行います。
小学生のスポーツ前ウォーミングアップに関するよくある質問
Q1. 小学生のウォーミングアップは毎回必要ですか?
練習や試合の前には、基本的にウォーミングアップを取り入れることをおすすめします。運動内容や体調に合わせて内容を調整し、無理なく体を動かしましょう。
Q2. スポーツ前に長いストレッチをしたほうがいいですか?
スポーツ前は、軽いジョギングや動的ストレッチなど、体を動かしながら準備する方法が適しています。長時間、強く伸ばし続けるストレッチだけに偏らず、競技に必要な動きも取り入れましょう。
Q3. 自宅でもウォーミングアップはできますか?
できます。足踏み、腕回し、軽いもも上げなどは、狭いスペースでも行いやすい運動です。ただし、ジャンプやダッシュは十分なスペースを確保し、安全な場所で行ってください。
Q4. ウォーミングアップをすればケガを防げますか?
ウォーミングアップは、運動に備えるための大切な習慣ですが、ケガを完全に防げるわけではありません。適切な練習量、休養、用具の確認、正しい動き方なども重要です。
小学生のトレーニングには、体幹・下半身・バランス・瞬発力など、さまざまな種類があります。ほかのトレーニング方法も知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
👉 小学生のトレーニングおすすめ10選|運動能力を高める自宅メニュー
まとめ|小学生はスポーツ前に準備運動を習慣にしよう
小学生がスポーツ前に取り入れたいウォーミングアップは、次の7つです。
- 軽いジョギング
- もも上げ
- 腕回し・肩回し
- 動的ストレッチ
- サイドステップ
- 軽いジャンプと着地
- 短いダッシュ
最初は軽い運動から始め、少しずつスポーツに必要な動きへつなげましょう。
大切なのは、回数や速さを競うことではなく、その日の体調に合わせて安全に行うことです。
ウォーミングアップを練習前の習慣にして、楽しくスポーツに取り組みましょう。
自己紹介

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- 柔道整復師
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