今回は相撲が総合格闘技で活躍できるのかをご紹介します。
巨体同士がぶつかりあい相手を圧倒する相撲は、単純に強いのはわかりますが、総合格闘技の中に入り戦うと実際どれくらい活躍できるのか気になりますよね!
中には相撲は格闘技に向いていないという話も聞こえてきます。
そこで相撲は総合格闘技で活躍することが出来るのかを検証していきますので、どうぞ最後までご覧ください。
総合格闘技(MMA)とは?
総合格闘技はMMA(MixedMartialArts)とも言われ打撃・投げ技・極め技などあらゆる方法を用いて相手からKO・一本を取る格闘技です。
MMAでは、様々な戦い方を対策したり訓練しなければいけないので、総合格闘家として確立するまでの時間がかかります。
そして選手は打撃が得意なタイプ、倒すのが得意なタイプ、極め技が得意なタイプに大きく分かれ選手によって相性があったり、強さの種類が違うもの同士が戦うので見所がたくさんありますよ!
またあらゆる攻撃が許されているので、様々なジャンルの格闘技からの参戦も多く、異種格闘技が見られるのも人気の一つです。
相撲出身の格闘家
今までも相撲出身の方が多く総合格闘技に参戦してきたので、代表的な選手をご紹介します。
把瑠都
- 最高位・・・大関
- 格闘技戦績・・・4戦3勝1敗
曙
- 最高位・・・横綱
- 格闘技戦績・・・4戦4敗
大砂嵐
- 最高位・・・前頭筆頭
- 格闘技戦績・・・1戦1敗
戦闘竜
- 最高位・・・10両
- 格闘技戦績・・・23戦6勝16敗
総合格闘技での相撲の強みと弱点は?
力士がとても強いのはわかりますが、総合格闘技というジャンルにはめた場合、どんな強みと弱点があるのかをまとめていきましょう!
相撲の弱点
スタミナ
相撲はほとんどが一分以内に決着がつく超短期決戦です。
恐らく1分間の試合で真正面から戦うことが出来ればきっと力士に勝てる格闘家はいないでしょう。
ただ、四角い広いリングの中で相手が動き回りながらスタミナを削られてしまっては相撲の力は半減してしまいます。
下半身への攻撃
力士の多くは下半身への攻撃に弱い傾向があります。
これは、強靭な下半身を持っていますがその分上半身の重さもあるので力士は膝を痛めやすいという特徴があります。
また下半身への打撃への対応が分からないのでモロに蹴りを喰らってしまい、徐々にダメージを重ねてしまい立ってられなくなったり、攻撃に力が入らなくなってしまいます。
すなってしまうと、いくら力士でも力の入らなくなった攻撃では相手を倒すことができません。
関節攻撃への対応
力士は関節攻撃への対応ができない傾向にあります。
これは力士だけに限らず極め技がない格闘技全般に言えますが、ブラジリアン柔術のような関節技は対処の仕方や方法を知らなければ攻撃を防ぐことが出来ないからです。
それだけ関節技は複雑な工程を踏みたくさんの罠をしかけて相手を誘導していくからです。
ただ、これはしっかりと練習をし対処の方法や極め方を理解すると防げる確率が大幅に上がります。
極め技系は、センスではなく練習量が物をいうという事です。
相撲の強み
突進力
力士の突進力はずば抜けています。
もし、総合格闘家が真正面からぶつかりあえばあっという間に吹っ飛ばされてしまいます。
それほど力士の突進力はすごいのです。
相手と近距離で戦う場合自分の有利な体制に持ち込むというのはとても大事な事なので、突進で相手の体制を崩し、自分の土俵で戦うことができれば力士は物凄い強さを発揮すると思います。
腰の強さ
力士を投げ飛ばすことはできません。
力士が投げられるという事は負けを意味するからです。
いくら力のある格闘家や柔道家でも力士の腰の強さにきっと驚くはずです。
投げられることがないというのは接近戦でとても有利な状況を作ることができます。
それほど力士の腰の強さは総合格闘技において強みだと言えます。
攻撃力
力士が繰り出すツッパリ・張り手はとても高い攻撃力です。
特に張り手は相手の脳を揺らし失神させることも簡単です。
そしてあの強い押しから繰り出される打撃はどんな角度から喰らっても致命的ダメージとなります。
力士の攻撃力は数ある格闘技の中でも相当高いと言えます。
タフさ
力士のタフさも強みと言えます。
普段からバチバチの叩きあいをしている力士はとんでもなくタフだと思います。
何よりもあの首の太さはかなりの攻撃に耐えることが出来ます。
足を止めてその場で殴り合う状況になれば力士は圧倒的に有利になるでしょう。
相撲は総合格闘技で活躍できる?
これまで総合格闘技での相撲の特徴についてご紹介してきましたが、皆さんはどう思いましたか?
今まで相撲出身の格闘家はあまり活躍しきれていないという現実がありますが、私自身の考えはそれでも相撲は総合格闘技で活躍できると思います。
ただ総合格闘技で勝てない理由にはそれなり理由があると思っています!
ピークの過ぎた選手・怪我の影響がある選手が多い
総合格闘技に転向してくる力士は、ピークが過ぎて勝てなくなった方や、怪我の影響で相撲が取れなくなって引退した選手が多いという事です。
問題を起こして辞めてしまった選手もいますが、やはり力士としてのピークが過ぎてしまっているのではないかと思います。
そういった状況で、たくさん学ばなければいけない昨今の総合格闘技をしてもやはりなかなか対応しきれないのではないのかなと思います。
現役バリバリでこれからも伸び盛りの力士が出てくれば、きっと活躍してくれると思います。
スタミナの問題
力士が総合格闘技を行う上で、やはり深刻な問題がスタミナの問題です。
どうしても長い時間戦うスタミナというのは簡単にはつかないので、スタミナ切れで負けてしまう事も多くなります。
もし相手が力士の場合真正面から戦おうとする人はほとんどいなく、下半身を攻めながらゆっくりとスタミナを奪ってから仕留めに行くというのがセオリーになってくると思います。
これが総合格闘技で中々活躍できない大きな理由ではないでしょうか。
自分の土俵に持ち込めば最強
しかし、力士が自分の土俵に持ち込むことが出来ればそう簡単にやられないと思います。
圧力をかけ続け、コーナーに追い込み捉えることが出来れば独壇場です。
その押しの強さと圧力でそこから動くことが出来ず倒され、そのまま好き放題に抑えるなり殴るなりとなると思います。
そしてそこからの技術を身に着ければあっという間に決着がつきます。
ここで大事なのは、相撲の特徴をいかしながら、MMAの技術を習得することです。
これには多くの時間と努力が必要ですので、そこをクリアーできれば間違いなく最強の格闘家の一人になれるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
相撲は総合格闘技で活躍できるのかを検証しました。
個人的な考えですが、相撲は総合格闘技にも通用するものだと思っています。
相撲の特徴であるパワーや、腰の強さを十分に発揮し、苦手な部分をしっかりと対策すれば今後相撲出身の強い選手がたくさんでてくると思います。
今後も力士の活躍に期待したいと思います。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント