今回は子供のスポーツの取り組み方についてご紹介します。
最近話題になった少年少女柔道の全国大会中止(一大会のみ)のニュースがありましたが、その中止理由は「勝利至上主義」の試合が多くなってしまった事でした。
この問題は長い間ジュニアスポーツ界にあり、まさしく今回一石投じたと形になりましたが、このような問題の大きな原因はどういった事なのでしょうか。
そこでスポーツが勝利至上主義になってしまっている原因を深く掘り下げていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
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スポーツが勝利至上主義になってしまう原因とは?
勝利至上主義とは、試合で勝つ事が一番で、それ以外に求めずどんな手を使おうとも勝とうとする事です。
スポーツをどんな目的で始めたかは人それぞれ違うと思います。
運動不足解消や、好きなスポーツだったからとか、社会性を養いたい等あると思いますが、その思いが徐々に薄れ、勝利する事だけを追求していくスタイルになってしまう事が多くなっています。
プロスポーツでは結果が全てなので勝利至上主義はとても大事な事ですが、子供のスポーツにそれが求められすぎるのが大きな問題だと思います。
この問題には様々な原因があると思うので、分けて説明していきたいと思います。
親の問題
勝利至上主義になってしまう大きな原因は親の間違った熱の入り方です。
親は自分の子供に実力以上の実績を期待してしまう傾向にあります。
そして子供の将来を期待するからこそ、この大会で負けるわけにはいかないというプレッシャーを与えてしまい、子供もそれに応えようと結果だけを求めて大会に出てしまいます。
その他に例えば野球選手を目指していた親が努力してもなれなかった想いを今度は自分の子供にと託してしまうような事もあります。
最初は違っても応援に熱が入りすぎて子供のスポーツが自分の欲を満たすための存在になってしまう事が勝利至上主義になってしまう原因だと言えます。
指導者の問題
指導者にも勝利至上主義になってしまう原因があると思います。
指導者は選手や子供を育てるのが仕事ですが、指導者が評価されるのはどうしても結果が重視されてしまいます。
「あそこのチームは指導者が良いから強い」と言ったような噂はすぐに広まり、逆に「指導者が変わったら勝てなくなった」と言われてしまう事もあります。
このような現実からどうしても人間育成や教育が目的よりも、大会や試合でいかに良い結果がでるかに重点を置いてしまいます。
指導者も評価されなければモチベーションや仕事に影響してしまいますので、これは仕方がない事なのかなとも思います。
問題は評価する選手や親が結果以外の違う視点から指導者の指導を評価できるようにならなければいけないのかなと思います。
子供の問題
子供自身にも問題がある場合もありますが、多くはないのではないのかなと思います。
子供はもちろんスポーツをやっていれば勝ちたいと思う気持ちが強くなってくるのは当然です。
当人たちは「試合に出て勝ちたい!」からつらい練習を頑張ることができます。
しかし、この勝ちたい気持ちも親や指導者が余計に乗っかってしまうと「勝ちたい」という気持ちから「勝たないといけない」に変わってしまいます。
これがプレッシャーになってしまいどんな事をしても勝ちに行くというスタイルになってしまうのです。
スポーツをする子供が増えるにはどうしたらいいの?
勝利至上主義が蔓延すると、スポーツが苦手な子や、得意ではないけどやってみたいという子供たちがどんどんスポーツから離れて行ってしまうのではないかなと思っています。
これはとても悲しい事なので、どうしたらスポーツをやる子供が減らないかを考えてみました。
楽しむ事が最優先
スポーツは楽しむ事がとても大切です。
特に子供は何よりも最優先にしなければいけません。
スポーツを始めるきっかけの多くは「楽しそう」「やってみたら楽しかった」等で、他の人より上手にできたかどうかはそこまで関係ないと思います。
スポーツは楽しいから続けられるし、上手になりたいと思い練習を頑張るようになり、少しずつ上達していくものだと思います。
スポーツを楽しむ事は試合に勝つ事よりも断然に大事な事だと思います。
試合も大事
スポーツは試合も大事です。
それは自分自身やチームの成長を感じる為には試合が一番実感するからです。
そして試合をやるからには勝ちたいのは当然ですが、もし子供が勝ちに徹するような試合をしてきた時に親や指導者はその思いを汲みながらも、勝つ事と同じくらい大事な事を教えてあげたり、導いてあげたりしないといけません。
スポーツの試合は必ず勝者と敗者に分けられので、勝っても負けてもいい経験になるようにフォローしてあげることがとても大切ではないでしょうか。
大人が介入しすぎることが最も危険
子供がスポーツを勝つ事だけではなく楽しんでできるようにする為には大人が介入しすぎないようにすることが最も大事ではないでしょうか。
親の気持ちや指導者の気持ちは二の次で、まずはスポーツをしている子供たちにとって何が一番大事で重要なのかを優しく見守りながらサポートしてあげるのが最善の方法ではないかと思います。
そうすれば子供達も楽しくスポーツができて、スポーツで挫折して辞めていく子供たちが減るのではないかなと思います。
まとめ
勝利至上主義の大きな原因は大人たちにあると思います。
大人たちの夢や周りからの評価は子供がスポーツする上では全く関係のないので、どうか子供たちがのびのびと楽しくスポーツが出来るように、私自身も含めて行動や意識を少しでも変えて行けたらと思います。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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