今回は大腿筋膜張筋について詳しくご紹介していきます。
大腿筋膜張筋は骨盤から膝まで伸びている長い筋肉で走る際に重要な役割を持つ筋肉です。
そんな大腿筋膜張筋についてしっかり理解する事で、きっとランナーの方の約に立つと思いますので、どうぞ最後までご覧ください。
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)ってどんな筋肉?どこにあるの?
大腿筋膜張筋は、骨盤と筋膜からひざの外側まで伸びている長い筋肉で、股関節を曲げたり、外側に足を広げるのと、膝の曲げ伸ばしに作用しています。
大腿筋膜張筋の特徴は、下半部が靭帯(じんたい)のようになっているので、筋肉を動かす「動」だとすると靭帯は関節を固定する「静」となるので、筋肉の動きも他の筋肉とは少し違います。
大腿筋膜張筋は疲れやすい?
大腿筋膜張筋はとても疲れやすい筋肉です。
大腿筋膜張筋は体重の影響を受けやすいので、立っているだけでも疲労してしまうことがあります。
なので、特に運動をしていない方でも痛めてしまうことがあります。
大腿筋膜張筋は骨盤にも影響している?
大腿筋膜張筋は骨盤にくっついているので、骨盤にも影響し、特に走っている時の衝撃に対し、骨盤から膝までを安定させてくれます。
ランナーはこの筋肉が発達しています。
大腿筋膜張筋がうまく機能しないと、安定せずに衝撃がたまってしまうので、怪我にも繋がりやすくなります。
硬くなるとどうなる?
膝を痛めてしまう
大腿筋膜張筋が硬くなってしまうと、膝を痛めやすくなります。
特に加齢の影響でO脚になってくると、膝の外側についているこの筋肉が硬くなり炎症を起こしてしまいます。
また初心者ランナーに多いのですが、連日のオーバーワークの為、筋肉が硬くなり、炎症を起こしてしまい、走るたびに痛くなってしまいます。(ランナー膝)
これは疲労による筋肉の柔軟性の低下によるものなので、トレーニング前後にはしっかりとストレッチやケア、準備運動を行いましょう!
お尻を痛めてしまう
この筋肉が硬くなってしまうと膝だけではなく、お尻にも痛みを感じるようになってしまいます。
大腿筋膜張筋が硬くなると、二次的にお尻の筋肉も硬くなってしまうのです。
お尻の筋肉が硬くなってしまうと、お尻の筋肉を通る神経を圧迫し、坐骨神経痛のような症状がでることもあります。
またお尻が硬くなると腰にも良くないので、大腿筋膜張筋が硬くなり機能が低下すると体に様々な影響がでてしまいます。
腰が反ってしまう
大腿筋膜張筋が硬くなってしまうと、骨盤が前傾する事によって腰が反ってしまい、いわゆる「反り腰」となってしまいます。
反り腰になると腰にかかる負担が増加する為、腰も痛めてしまうことがあります。
姿勢が崩れる
特に片方だけ筋肉が硬くなってしまうと、骨盤の向きがねじれた状況(骨盤がずれるわけではない)になり、体のバランスが悪くなり姿勢が崩れてしまいます。
不良姿勢になると、体の様々な箇所に負担がかかり、痛みが発生してくる可能性があります。
また姿勢が崩れると運動パフォーマンスにも影響してくる可能性があります。
大腿筋膜張筋のストレッチとトレーニング方法をご紹介!
大腿筋膜張筋を鍛えたり、ケアをすると怪我の予防や、走りに安定感が増すので、走っていても疲れにくくなっていくので、ランナーはしっかりと意識してケアしていきましょう!
ストレッチ
横向きで寝た状態
- 横向きに寝ます
- 天井側にある足を膝を曲げながら地面側にある足の前に出し足の裏を地面につける
- そのポジションのままゆっくりと上半身を起こします
- 上体を起こすと地面側のふとももの外側が伸びる感覚があります
立った状態
- まっすぐ立ちます
- 左足を右足の前へ交差するように出します
- そのまま左側へ体を倒します
- 右足の外側が伸びる
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トレーニング
- 横向きに寝る
- 天井側にある足をそのまま上に上げる
- ゆっくり上げてゆっくり下げる
とてもシンプルなトレーニングですがいくつかコツがありますが、一番大切なポイントはまっすぐ行うという事です。
上げる足が前に出たり、後ろに出たりしないようにしましょう!
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まとめ
いかがでしたか?
今回は大腿筋膜張筋についてご紹介しました。
大腿筋膜張筋を理解する事によって、特にランナーの皆さんのランニング生活に変化が出てくるのではないでしょうか。
また大腿筋膜張筋は、腰痛にも影響を及ぼす筋肉ですので、普段からストレッチやトレーニングを継続していきましょう!
それでは最後までご覧いただき有難うございました。
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