今回はパリオリンピックで開催される7人制ラグビーについてご紹介します。
ラグビーといえば15人で行われるスポーツですが、オリンピックではなぜか7人となっています。
そこで7人制のラグビーは15人制と何が違うのかやなぜ7人制で行うかが気になりましたので、まとめてみました!
ぜひ最後までご覧ください。
7人制ラグビーのルールは?
基本ルール
- チーム構成:
- 各チーム7人のプレイヤーで構成されます。
- 試合中、最大3人までの交代が可能です。
- 試合時間:
- 1試合は前後半各7分ずつ、合計14分です。
- 決勝戦のみ前後半各10分ずつ行われることがあります。
- ハーフタイムは2分間です。
- フィールド:
- フィールドの大きさは15人制ラグビーと同じです(長さ100メートル、幅70メートル)。
- そのため、プレイヤーが少ない分、スペースが広くなり、スピード感が増します。
- 得点方法:
- トライ:5点(相手のインゴールにボールを持ち込む)
- コンバージョンキック:2点(トライ後のゴールキック)
- ペナルティゴール:3点
- ドロップゴール:3点
- 試合開始と再開:
- 試合はキックオフで始まります。
- トライが決まった後もキックオフで再開されます。
- タックルとラック:
- タックルされたプレイヤーはボールを手放さなければなりません。
- その後、ラックが形成され、次の攻撃が行われます。
- スクラム:
- スクラムは3人ずつのフォワードによって形成されます(15人制では8人)。
- 主にノックオンやパスミスなどの反則後に行われます。
- ラインアウト:
- ボールがタッチラインを超えた際に行われるプレーです。
- 両チームから2人ずつがジャンプしてボールをキャッチします。
7人制ラグビーと15人制ラグビーとの戦略的な違いはあるの?
7人制ラグビーと15人制ラグビーは、同じラグビーですが、7人と15人では戦略に大きな違いがでてきます。
1. フィールドスペースの利用
- 7人制ラグビー:
- フィールドの広さは15人制と同じですが、プレイヤーの数が少ないため、広いスペースを効果的に利用することが求められます。
- 個々のプレイヤーのスピードとスキルが非常に重要で、一対一の状況を作り出して突破する戦略が多用されます。
- 展開が速いため、ボールを素早く動かして相手ディフェンスのギャップを突くことが戦略の中心となります。
- 15人制ラグビー:
- フィールドにプレイヤーが多いため、スペースが狭く感じられます。
- フォワードの強力なスクラムやモールを使って、徐々に前進しながら攻撃を構築する戦略が重要です。
- ポジションごとの役割が明確で、組織的なプレーが求められます。
2. ゲームのペースと持久力
- 7人制ラグビー:
- 試合時間が短いため、ゲームのペースが非常に速くなります。
- 瞬発力と短期間での高い持久力が求められます。
- 短い時間内での連続得点が多く、攻守の切り替えが頻繁に発生します。
- 15人制ラグビー:
- 試合時間が長く、持久力が求められます。
- より計画的で戦術的なプレーが重要であり、体力の管理が必要です。
- 一つのフェーズが長く続くことがあり、緻密なゲームプランが要求されます。
3. 戦術とプレースタイル
- 7人制ラグビー:
- スピードとアジリティを活かしたプレーが中心です。
- ボールを持ったらすぐにスペースを見つけて突破を試みるアタックが主流です。
- ディフェンスも広いスペースをカバーする必要があり、個々の判断力が試されます。
- 15人制ラグビー:
- フォワードとバックスの連携が重要で、セットプレーからの攻撃が多用されます。
- 相手のディフェンスラインを崩すための複雑な戦術が使用されます。
- ボール保持の時間を長く保ち、徐々に攻撃を組み立てるアプローチが一般的です。
4. 選手の役割とポジション
- 7人制ラグビー:
- 各プレイヤーが多くの役割を担い、オールラウンドなスキルが求められます。
- ポジションの垣根が薄く、全員が攻撃も守備も積極的に行います。
- 15人制ラグビー:
- 各ポジションに専門的な役割があり、フォワードとバックスの分担が明確です。
- フォワードはスクラムやラインアウトでの力強いプレーが求められ、バックスはスピードとスキルを活かしたプレーが中心です。
このように、7人制ラグビーと15人制ラグビーでは戦略やプレースタイルが大きく変わってきます。
人数が変わるだけで独自の魅力があり、プレイヤーやファンにとって異なる楽しみ方が提供されています。
オリンピックで7人制ラグビーが採用される理由は?
7人制ラグビーがオリンピックで採用されている理由はいくつかありますのでご紹介していきます。
1. 試合の短さとスピード感
- 短時間で決着がつく:
- 7人制ラグビーの試合は14分(前後半各7分)と短いため、観客が飽きずに楽しむことができます。
- スピーディーな展開:
- プレイヤーが少ないため、試合展開が速く、観客にとって非常にエキサイティングです。短い時間で多くのトライが生まれるため、スリル満点の試合が期待できます。
2. グローバルな普及
- 世界中で人気:
- 7人制ラグビーは、15人制ラグビーに比べて普及が進んでおり、世界各国でプレイされています。特にアジアやアフリカなど、伝統的にラグビーが盛んでない地域でも人気が高まっています。
- 国際大会での成功:
- ワールドシリーズやコモンウェルスゲームズなど、国際大会での成功がオリンピック採用の後押しとなりました。
3. オリンピックの要件に合致
- 観客動員力:
- 試合が短くスリリングなため、観客を魅了しやすく、テレビ放送でも視聴率が期待できます。
- 大会運営の効率:
- 7人制ラグビーは1日に複数の試合が行われるため、大会期間中に多くの試合を消化でき、オリンピックのスケジュールにも適しています。
- 男女平等の推進:
- 男子と女子の両方の競技が行われることで、オリンピックの男女平等の推進にも貢献しています。
4. 簡便なインフラ
- 施設の活用:
- 15人制ラグビーと同じフィールドで試合が行われるため、特別なインフラ整備が不要です。既存の施設を有効活用できる点が評価されました。
- 少人数チーム:
- チーム人数が少ないため、多くの国が参加しやすく、オリンピックの理念である「参加することに意義がある」を体現しやすい競技です。
5. ラグビーの普及促進
- ラグビーの魅力を広める:
- オリンピックという世界最大のスポーツイベントでの採用は、ラグビーの魅力をより多くの人に伝える大きな機会となります。特に、ラグビー未経験者にもそのダイナミックでスピーディーなプレースタイルをアピールできます。
これらの理由から、7人制ラグビーは2016年リオデジャネイロオリンピックから正式競技として採用されました。
まとめ
いかがでしたか?
7人制ラグビーのルールは大きく変わらないようでしたね!
15人制よりもスピーディーな展開になりやすいようなので、戦略は変わってくると思うので、7人制のほうが得意のチームがありそうです。
サクサク試合も進んでいくので初めてラグビーを見る方も見やすいので、確かにオリンピック向きだなと感じました。
ぜひ参考にしていただいてパリオリンピックで行われる7人制ラグビーを楽しみましょう!
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